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えんぎしどう |
「お姉さま、さっきはごめんなさい。急に逃げ出したりして…」 「ああ、祐巳…戻ってきてくれたの?私、夢を見ているのかしら」 祐巳がいなくなって、パラソル以来の廃人と化しかけていた祥子さまの瞳に生気が戻る。 「もう大丈夫です。今度は、私が演技指導をさせていただきます!」 「ええ、そうね。祐巳に任せるわ」
そして、紅薔薇姉妹は立ち上がった!
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『いいわ、認めましょう』 『お姉さま…っ』 『ただし、シンデレラの降板までも認めたわけではないわよ』 「お姉さまっ、鋭く睨みつけて!薔薇さま達に噛みつかんばかりの勢いで!」 『約束はっ?!』 『それはあなたが勝手にわめいていただけ。今さら役の変更するなんて、学園祭はどうなるの。次期紅薔薇であるあなたなら、十分理解できるでしょう』 「全てを切り捨てる氷のような視線で捨て台詞を!」 『…帰ります(ぎらりっ)』
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『…申し訳ありません。私…やっぱり祥子さまのスールにはなれません』 『…どうしてって聞く権利くらい、私にはあるわよね(怒り心頭に、怨念を込めて)』
『あら、あなたまだいらしたの?(絶対零度の視線)』 …そこっ、そこで一気に!! 『おだまりなさいっ!(凛とりりしく)』 ああっ…お姉さま、素敵です…(きらきら)
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「どうだったかしら、祐巳っ?」 「お姉さま!もう、何も言うことはありませんっ」 「ああ、祐巳のおかげよ…!」 ひしっ。
「祐巳ちゃんったら、すっかり祥子の扱いがうまくなって…(ホロリ)」 感動している蓉子さまの後ろで、白や黄の人々は顔にタテ線引いて茫然。
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それでいいのか、祥子さま(^^;)。 |
2004.01.14 |