(みゃあ)ネタ提供・にゃ♪さん ありがとうございました〜。
ぎゅわんぶらぁ祐巳・自己中心派 |
「あれはね、由乃さんごっこなの」
とめどもなく涙を流す美幸さんと、もらい泣きするクラスメイトを、いささかうんざりと横目で見ながら、蔦子さんは断言した。
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「悲愴な顔をしてお姉さまを呼びだして、マリア様の前で、ロザリオを返すの」 「じゃあ、美幸さんは振られたわけではなくて、振った方ってこと?!」 リリアンかわら版から顔を上げて、祐巳は驚きの声を上げた。 「自分で振っておいて、あんなに泣いているの…?」 「そうよ。…見ててごらん。これからもっと増えるから。」 「まさか…」 「賭けてもいいわ」
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「賭け…?」 ぴくっ。 「ゑ?」 「何を賭けるの…?」 「は?」
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「はっ!? わかったわ!蔦子さんは私から、ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン・プティ・スールの座を奪 うつもりなのね!いいわっ、私、受けて立つ!」
「あの…もしもし、祐巳さん?なに、言ってるの」 汗をだらだら垂らしながら祐巳の豹変っぷりに驚いている蔦子さんに、志摩子さんが沈痛な面もちで、ゆっくりと首を振った。 「祐巳さん、祥子さまとの勝負の後遺症で…賭けって言葉を聞くと、こうなってしまうの」 「あーそう。…あは、あは、あははは…」 祥子さまも罪作りな方だと、蔦子さんは思った。
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でも、せっかくなので祐巳さんのそんな姿も写真に収めておいた。 |
2004.02.04 |