お待ちになって令さま |
わなわなわな…
「由乃が…入院していたって…?!」 いつもの涼しげな美少年ぶりはどこへやら、令さまは肩をぶるぶる震わせて、ついでに頬もぶるぶる震えていた。 「それで、手術がっ?!」
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「こ、今週の土曜日…令さまの試合の日です」 令さまの勢いに気圧されつつ、祐巳は答えた。 「どこの病院?!いつものかかりつけっ…?」 「い、いや…」 がっくんがっくん揺すられて、返事をしようにも、これではまともにしゃべれない。 「祐巳ちゃん!!」
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がっくん、がっくん! 「ちちちちちょっと、れれれれ令さま、おおおお落ち着いて!」 「これが落ち着いていられますか!」 「えーーーっ?!」 「さあ教えて、今教えて、すぐ教えて!!」 「ぎゃわっ?!」
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「な……何をやっているの、あなたたち! 令?!」 気が付くと、偶然通りかかった祥子さまが、はうあっと固まっていた。
「「あ。」」 令さま、いつの間にか祐巳を押し倒して、馬乗りに。
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見てたのが由乃さんじゃなくて良かったね(^^;。 |
2004.02.05 |