人斬り祥子さま |
「バカね…」 これから一緒に、由乃さんのお見舞いに行きませんかと誘った祐巳に、祥子さまは苦笑して言った。 それじゃあ、由乃ちゃんが気を遣うでしょ…って。 「それにね、令が我慢しているのに行けないわ」 その言葉に、祐巳はお二人の絆を見た気がした。
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一人で納得していると、祥子さまは祐巳の顔をじっと見つめて、おっしゃった。 「白薔薇さまの言うとおり。あなたの顔って、落ち着きないわね」 ズバァッ!! あうっ! …そ、そんな…顔が落ち着きないって、そんな落ち着いた顔で、落ち着いたお声で言わなくても…。 ・ |
「強いわよ、決勝戦の相手」 試合場を厳しい視線で見下ろしながら、祥子さまは形の良い眉を寄せた。 「敵の太仲女子の大将は、3段の実力者…」 「令さまは?」 「2段よ」 「………」 「………」
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「それって……………どっちが強いんですか?」 祥子さまは頬杖をついて、ため息混じりにおっしゃった。 「あなた、本当にモノを知らないわねぇ…」
ズバァッ!! あうっ! また……またですか、祥子さま。そんな、本当に呆れたようなお声で言わないでください…。 お返しなんですか? これは演技指導のお返しなんですかっ?!
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伊藤美紀さん、容赦ねぇ(笑)。声が付くと、威力倍増ですね(^^;。 |
2004.02.05 |