鋭いツッコミ

 

「お待たせしました。お姉さま、受け取っていただきたいものが」

お姉さまにチョコを受け取ってもらうために、意を決して話をする。嫌いでもお姉さまにはチョコを受け取って欲しい。

でもそれは…私の勘違いだった。

「あなたがわたくしに作ってくれた物だったら、ありがたく受け取らせていただくわ」

私はチョコレートの箱を差し出す。たぶん私の顔は真っ赤だろう。

 

 

と、差し出したチョコの箱は………!?

「あっ、これはダメです。こっちを…

さ、祥子さま…離してっ!」

「祐巳こそ、いい加減に」

びりっ

「祥子さまっ」

私と祥子さまは、おもいっきりしりもちをついてしまった。

 

 

「これ…何かのパフォーマンス?」

ええっと、なんとかごまかさなければ。

「は・はい。びっくりチョコレートって言います。口が曲がるほどまずい味のハズレが入っていて…それでびっくり…」

何とかごまかせた…かな?

そして、デートの約束をしてしまった♪

 

 

「ところで…」

「なにかしら? 祐巳」

「昔、『祥子さまって呼んでも返事をしませんから』って言ってませんでしたっけ?」

「………そんな昔の事は忘れたわ」

そういいながら、お姉さまは顔を赤らめながらあさっての方向を向いた。

『先の事はわかりません』とかいって、デートの約束を反故にする・というのは無しですよ。お姉さま♪

 

(みゃあ)しまった、このネタ先に使われてしまった(笑)。

2004.03.24

 

爆笑! くすりっ もえ~ じんわり つまんない

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