由乃伝説

 

「ねえ、由乃さん。ちょっと聞いてもいい?」

「なあに?」

薔薇の館。祥子さまとのデートコースに迷う祐巳は、由乃さんに助けを求めることにした。

「その…デートのことなんだけど」

「!…デートねぇ。イヤなこと、思い出させないでよ」

 

 

(そうだった…令さまは、田沼ちさとさんとデートが決まってたんだっけ)

「…ごめんなさい、由乃さん」

「いいのよ。単なるイベントですもの」

なんでもないって調子で明るい声を出す由乃さんだが、前髪の間から覗く眉毛の角度だけが、本心を物語っている。

 

 

「…気にしてないわ」

べきっ、ぶきばきっ…。

何の音だろう…と祐巳が覗き込むと、由乃さんの手の中で、仕分けしていた令さま宛のチョコが、見るも無惨なことになっている。

「(あわわわわわ…)」

 

 

「ぜんっぜん…気にしてないか・ら…!

バキッ…メキメキメキ…。

(…って、テーブルまでっ?!)

テーブルクロス越しに、分厚いテーブルにへこみが。

 

由乃「改造後は力の加減がつけづらいのよ…」(怖っ)

2004.03.27

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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