由乃伝説III〜そして帰宅へ…〜

 

「は〜あ…。私ったら、ばかみたい」

歩道橋の上から道路を見下ろして、由乃はため息をついた。

「令ちゃんを追いかけて、こんな寒空を歩き回ってるなんて…」

暗い顔になって、由乃はうつむいた。

自分がもの凄く情けなくなってくる。

「家にいたら、こんなむなしい気分にならずに済んだのに…」

 

 

はぁ…、ともう一度ため息をついた由乃の目に、向こうから歩いてくる令ちゃんと、憎っくき田沼ちさとの姿が映った。

「ぁっ!」

令ちゃん!…と口に出しそうになって、由乃はあわててかがみ込んで隠れた。

「……み、見つかったかしら」

だとしたら、ますます惨めだ。由乃はおそるおそる、顔を出した。

 

 

「うふふふっ…」

「ハハハハッ」

笑い合う二人。

そして唐突に、ちさとが令ちゃんの腕にしがみついた。

そして、令ちゃんは…。

「アハハッ」

「うふふふっ」

…………。

 

 

バキッ…メキメキメキ…。

ゴゴゴゴゴゴゴ……ズシーン!!

うわあっ、大変だぁ!

見ろ、歩道橋が落ちたぞ!

上に女の子がいたぞ!大丈夫なのか!

 

もうもうたる粉塵の中に、由乃は立っていた。

「ふ…ふっふっふっふ…令ちゃん、先に帰って待ってるわよ…」

 

ちょっとやりすぎました、ごめんなさい(^^;;;

2004.03.29

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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