ＴＶを見終えた○薔薇さまは悩んでいた。

どこでこんな風になってしまったのだろう？　と。

　

　

　

「白薔薇さまは大活躍をした。それはもう説明の必要が無いくらいに。

紅薔薇さまも…主役を張ってはいないが、活躍のシーンがたくさんあった。しかもおいしい所での登場も何度も何度も。

『包み込んで守るのが姉・妹は支え』…名セリフよね」

　

　

「確かに私は、原作でも最初の頃は名前さえなかった。しかし、だからといって登場回数は少なかったはずはない。

なにせ、黄薔薇革命ではかなりの登場数があったはず…それなのに…

『オールはあるのよ。どっちに漕いだらいいと思う？』

………インパクトはあるけれど、原作を知らない人には何がなんだか」

　

　

次の瞬間、ふとある事を思い出した。

「そうよ！　『仏心を一瞬でも出した自分を悔やみなさい』

インパクトのあるこの一言をいえなかったのがケチのつきはじめなのよ！！！」

次こそは！　と意気込む○薔薇さまであった。

しかし、本当に次があるのかは誰も知らない………