SだのMだの


「来ないと思いましたわ」

「…瞳子ちゃん」

西園寺家の別荘を訪ねた祐巳に、おなじみになった縦ロールちゃんが立ちはだかった。

「あれだけ忠告したのに。祐巳さまって、マゾじゃないのかしら?」

 


「えっ」

ポッ。

「…って、なぜ顔を赤らめるのですか、祐巳さま!」

もじもじしながら、祐巳は上目遣いで瞳子を見た。

「だって…」

ちらり。

 


「瞳子ちゃんが、サドとかマゾとか、SMプレイとか言うから」

「SMプレイなんて言っておりません!」

むきーっ、と瞳子の頭から湯気が上がる。

ざわざわざわ…。

 


「…SMクラブ?」

「SMから離れてくださいっ!!」

ざわざわざわざわざわ…。

「コシヒカリ姫」より、「女王様」というヒソヒソ声が大勢を占め始めていた。

 

日頃の仕返し?(^^;)

2003.04.20

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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