ゴッドハンド


どうも、花寺学院のヒゲ面教師こと、山辺です。

最近、なんだか私、世間の耳目を集めているようなんです。

私自身は何も変わったところはないはずなのですが。

なぜだか、行く先々の発掘現場で、私が掘る先から、恐竜の化石が出るんです。

 


あっちを掘っては、ごろごろ。

こっちを掘っては、ざくざく。

おかげで、「神の手」とかいう、ありがたいんだか、ありがたくないんだかというアダ名で呼ばれるようになってしまって…。

実際、ちょっと困っているんですよ。

 


………

その日の朝、山辺はいつもより少し早く、発掘現場に足を運んだ。

すると。

閑散とした発掘現場の片隅で、うごめく怪しい影一つ。

…他でもない、鳥居江利子さんが、土をほじくり返しては、何かを埋めている。

「ねつ造?!(ガビーン)」

 


江利子は、人の気配に振り返ると、あごを外している山辺の姿を見つけて、にっこりと微笑んだ。

「ごきげんよう、山辺さん。
大丈夫、あなたがたとえ人から後ろ指を指されるような人生を送ることがあっても、私はずっと付いていきますから(きらきら☆)」

しかも、確信犯かっ!!

 

そのうち、ねつ造化石展を開きそうだ。

2003.04.21

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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