つぼみ戦隊ブゥトンファイブ

「あーん、なんでわたしがイエローなんですか！」

「ぷぷぷ…似合ってるわよ、祐巳さん」

「由乃さん…自分だけピンクだからってぇ」

うらめしそうな目で、由乃さんをにらむ祐巳。

「これでよし、と」

祥子さま。人数が５人になっただけで、何の解決にもなっていません。

「……で、どうするのよ」

「ええと…」

「あ、向こうから何か来ましたわ」

相変わらず笑みをたやさない志摩子さんが指さした先に、砂埃を上げながら近づいてくる一台のマシン。

「お待たせー。ブゥトンタンク到着だよん」

「あら、お姉さまごきげんよう」

タンクに乗ってご登場は、役から逃げたはずの白薔薇さま。

「到着って…もしかして、白薔薇さまがドライバーですか…？」

戦々恐々の祐巳。

「そうよ？」

「遠慮しておきます」

「えぇ〜、これがないと巨大ロボットになれないのよ？私、早く合体してみたいんだけど」

「お願いですからやめてください」

2003.04.23