![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
我が良き友 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
「あら…」 祥子さまは、目を落としていた文庫本から目を上げると、晴れて姉妹となったばかりの祐巳と、もう一人の姿を確認した。 「あ、祥子さ…じゃなかった、お、お姉さま?」 祥子さまにじろりと叱るようににらまれて、祐巳はこそばゆそうに言い直した。 祥子さまは満足そうにうなずく。 「ええと、今日はですね、お友達の…」 「武嶋蔦子さんでしょう。もちろん、覚えているわ」
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
もう一人の人物に向き直って、祥子さまはごきげんよう、と言った。 「恐縮です。先日は文化祭にパネルを展示することをご許可いただき、ありがとうございました」 「いいのよ」 「実は…また使わせていただきたい写真がありまして」 悪びれもせず、天下のカメラ少女は、祥子さまに口を挟ませる暇を与えず、数枚の写真を差し出した。 そこには、体操着にスパッツ姿の祥子さまが。 祥子さまは、わずかに眉をひそめた。
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
「…もっとほかの写真はなかったのかしら?」 しかし、蔦子さんは、この写真がいいんですと胸を張る。 横からこっそり覗き込んだ祐巳は、鼻血を流しそうな顔で、ぶるぶると頭を振る。 素敵だけど…素敵だけど。 自分は見たいが、他の人には見せたくない!複雑な感情の発露であった。 「…やはり、少し恥ずかしいわね」 「何をおっしゃいます!」
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
「これは芸術です。紅薔薇のつぼみの体操服姿。まさに芸術! …欲を言えば、スパッツというのが頂けませんが。そう、スパッツ。なぜリリアンは体操服がスパッツなのでしょうか。いえ、リリアンだけではありません。世はおしなべてそういう傾向にあります。スパッツどころか、半ズボンの学校が大半だとか。嘆かわしい…。いったい何故!ブルマーを排除するのか!思い起こせば戦前は昭和の世から、ブルマーは正当なる女子の体操着!それが今では、わけのわからない理由をつけて、年若い女生徒だけに着衣を許された特権を奪い去る。P●Aや教育●員会は何を考えているのでしょう!ブルマーに包まれ汗に輝く少女達の肢体…青春の光と影と最高の被写体を私に返して!そもそもブルマーというのは…」
「………祐巳? 武嶋蔦子さんとは、どういったご関係だったかしら」 あ。お姉さま。 その目は、友達は選べとおっしゃりたいんですね(汗)。
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
こう見えても私は蔦子さんファンです(^^;)。 |
2003.04.27 |