あーれー、おたわむれを

 

「乃梨子ちゃん」

「はい?」

「ちょっと相談があるんだけど、いいかな」

「乃梨子が何か?」

「ううん違うの。ちょっと個人的なことで」

「?」

けげんな顔をする志摩子さんの横で、祐巳は乃梨子ちゃんにボソボソと耳打ちした。

 

 

昼休みの教室は、少女たちのざわめきに満ちている。

敦子さんと美幸さんとの会話から一時抜け出して、お箸で卵焼きをつまんだまま、瞳子は窓越しの空を見上げた。

つつ…。

夏の終わりを感じさせない、白い入道雲がぽっかりと…。

しゅるる…。

はっ!

「何をやっているんです!?」

いつの間にか解けかけた片方のリボンをばっと押さえて、瞳子は勢い良く振り返った。

 

 

「ちっ、しくじったか…」

背後から瞳子のリボンを解きかけていた同級生にして白薔薇のつぼみ、二条乃梨子さんが、やさぐれたように目を逸らした。

「の、乃梨子さん…」

パシャッ。

ばっ!

「あれは…」

シャッター音に教室の扉を振り向くと、どこかで見たことのあるカメラの人が、そそくさと逃げていく。

 

 

バタバタバタバタバタッ…バン!

「祐巳さまっ!!」

「あ。…ばれちゃった? いや、どうしても気になっちゃって。縦ロールの中身」

「〜〜〜〜〜〜っっ」

てへ、とか笑う祐巳さまを、ああどうしてくれよう、どうしてくれよう!(地団駄地団駄)

 

瞳子ちゃん書くの楽しいわ〜(笑)

2003.05.05

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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