パンダマン・柏木

 

事件は花寺学「園」祭で起きた。

 

 

彼は飴を配っていた。

「推理小説同好会」、可愛い後輩たちからすがって頼まれては、ノーとは言えない。

(フ…こんな役回りも、たまにはいいか)←注:パンダ

遠い目をしつつ、可愛い男の子の親子連れに、また飴を配る。

もちろん、頭をいい子いい子することも忘れない。

そこへ、息せき切って、見慣れた顔が走ってきた。

 

 

「柏木先輩!」

「ああ、どうした。少しは客足が伸びたかい?」

柏木は、爽やかに微笑んだ。←注:パンダ

「じ、実はちょっと来ていただきたくて…」

「?」

 

 

「お前ら、何てことを―――」

柏木は拳を握りしめると、後輩の一人につかみかかった。←注:パンダ

「この野郎」

「柏木さん。落ち着いて、ってば。私は大丈夫だから」

「…祐巳ちゃん」

柏木は、膝をついて頭を下げた。←注:パンダ

「すまない。できの悪い後輩が、こんなことをしでかして。本当に、本当に、何て詫びたらいいかわからない―――!」

「柏木さん…」

 

いや、そのカッコで土下座されても…。

汗をたらしつつ、祐巳は思ったとか、思わなかったとか。

 

今回、大活躍のギンナン王子でした。

2003.07.04

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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