体育祭・後日談

 

薔薇の館では全員で体育祭のことを話し合っていた。

別に反省会というのではなく、単なる話題ということである。

「へぇ、祐巳ちゃんのファンって子に出会ったんだ。」

令さまが少し驚いたような表情をしている。

「志摩子さんや由乃さんなら分かるけど、私なんかに。」

 

 

「そんなことないわよ。 祐巳は立派だもの。

お姉さまが微笑む。

「祐巳さまのファンも相当数いますよ。 ご自身が思われている以上に影響力はあるのですから。」

乃梨子ちゃんは唯一の1年生として、そんなことを言った。

 

 

「影響力、かぁ・・・・。

もし紅薔薇革命が勃発したら、その影響力は絶大ではないで しょうか。」

 

「乃梨子・・・そういうことは気軽に言ってはダメ。」

志摩子さんが乃梨子ちゃんの肩に手を置く。

その視線の先には・・・・

 

 

「れ、令ちゃん、もうロザリオ返したりしないから、ね?」

「ぶつぶつ…」

トラウマに直撃を受けて、うずくまり「死にそう」とつぶやく黄薔薇さまをなだめるつぼみと、

 

「祐巳…祐巳がロザリオを…ロザリオを…あああっ」

「お姉さま。 私がロザリオを返すわけないじゃないですか。ねっ?」

パラソル以来の茫然自失状態の紅薔薇さまをなだめるつぼみの姿があった。

 

(みゃあ)そうなったら祥子さまは間違いなく、廃人になりますね(^^;;。

2004.02.13

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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