よしのはなかまをよんだ! |
二度あることは三度ある。 三度あることは四度もある。 …というわけで、再び江利子さまご出陣。 どうやら、前回のですっかり味をしめたらしい。
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令の周囲をきょろきょろ警戒しつつ、護衛よろしく由乃が校舎から出てくる。 「おーい!」 …もはや、確認しなくても誰の声かはわかっている。 「祐巳さん、志摩子さん!」 「「…なに、由乃さん?」」 由乃は、近くにいた「歩く人畜無害」祐巳と志摩子を呼び止め、令の直営に当たらせた。 「ごきげんよう(にっこり)」 江利子さまは、まぶしく微笑んだ。 「…ごきげんよう(ぎらり)」 由乃も負けじと、不敵に笑う。
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「ふふーん?…なるほどね」 祐巳ちゃんと志摩子をバリケードにしたってわけだ。 「今日はやらせません!」 がるるるるぅ…と威嚇のうなり声を上げる由乃に、江利子さまはますます楽しそうな顔をした。 「別にいいのよ。今日はこっちに用事だから♪」 だきっ 「!!」 ちゅっ 「☆▼×◇Ω◎??!!」 由乃は悲鳴にならない悲鳴を上げた。
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「じゃあね、由乃ちゃん」 「あっ、あうっ、あうあうっ…」 「えっ、なに?何があったの?」 「?」 「お姉さま…」 完全に茫然自失状態の由乃と、よく分かってない祐巳&志摩子、そしてあきれ顔の令に背を向けて、江利子さまは軽やかに帰っていった。
くっくくっ…。 やっぱり由乃ちゃん可愛いわ。 心から満足そうに、江利子さまは笑った。
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江利子さまの方が何枚も上手、というお話(笑)。 |
2004.02.18 |