冷静沈着がウリ |
薔薇の館。
「…そんなことないって、由乃」 「ふん」 不機嫌大爆発の由乃さんをなだめながら、令さまが室内に入ってきた。 「ごきげんよう。黄薔薇さま、由乃さま」 「ああ、乃梨子ちゃん。ごきげんよう」 「……ごきげんよう」 不機嫌な由乃さんは、下級生に当たるわけにいかず、渋々あいさつした。
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「令ちゃんのばか」 「だから、それは由乃の誤解だって」 「誤解じゃないもん。令ちゃんのばか」 由乃さんは、お姉さまという言葉を使うのも忘れるほど頭に血が上っているようだ。 「どうぞ」 お手上げ状態の令さまの前に、すっとティーカップが置かれた。 「ああ、ありがと」
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「ああ、乃梨子ちゃん。悪い、これそこに貼っといてくれる?」 「わかりました」 令さまに渡されたプリントを黙々と連絡ボードに貼る乃梨子。 「私にはいつまでたっても手加減して、田沼ちさととは真剣にお稽古するんだ」 どうやら由乃さんは、剣道部でのことが気に入らない様子。 「そんなことばかり言って…。いい加減にしないと、ぶつよ!」 「ふーんだ。やれるもんなら…」 「仏像?!」 ・ ・ ・ 「「………」」
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「…ああ、すみません。聞き間違えました」 何事もなかったように、乃梨子ちゃんは洗い物を再開した。
空気が白い。
(乃梨子ちゃんって…) (白薔薇というより、黄薔薇向きな気がする…) [鳥居江利子さま]←たとえばこの人とか。
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反応するワードは「仏像」と「志摩子」(笑)。 |
2004.02.21 |