くろまくとうじょう |
ぴろーん♪
「…また、メールですの?」 「いや、今度のはメッセンジャー」 「?」 「分かりやすく言うと、電話みたいにメッセージを交換するわけ」 説明しつつ、乃梨子は手慣れた調子でキーボードを叩いた。
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「今、うちに瞳子が来てるんですよ、と…」 乃梨子はメールを読むときだけでなく、メッセージを打つときにも口に出してしまうようだ。 「!あ、あのっ、そんな余計なことは言わなくても…」 慌てた瞳子が、がばっと乃梨子の後ろから画面を覗き込む。
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「…だって。お返事したら?」 「けっ、結構です!」 乃梨子が視線だけ振り向かせて言うと、瞳子はぷいと横を向いた。 「瞳子は恥ずかしがっているようです、と…」 「だから、余計なことはおっしゃらないでください!」
「…っ、照れてなどいません!」 「画面に話しても通じないよ?」 「う〜…」
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ほら、と乃梨子は瞳子と位置を変わった。 睨みつけるように画面を見ていた瞳子は、やがてぽつり、ぽつり…と雨だれ式に人差し指でキーを打った。
「…あっ」
「わっ、笑うなんて失礼です!誰にでも間違いはありますわ!」 「だから、怒っても通じないってば」 「う〜……わ、わ……ああもうっ、『W』はどこですのっ?!」 きぃっと、瞳子はヒステリックに叫んだ。
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それでは究極超人だよ、瞳子ちゃん(笑)。 |
2004.02.26 |