シュレディンガーのタヌキ

 

可南子「まず、外からは隔離された完全な密室を用意します。」

 

祐巳「ふむふむ」

 

 

可南子「そこに祐巳様の弟である祐麒さんを放り込みます。そりゃもう豪快に♪」

クレーンで吊られた祐麒が部屋の中に放り込まれる。

祐麒「ぎゃ〜!!!」

祐巳「ちょ、ちょっと!?」

 

 

可南子「この部屋に、花寺の前生徒会長が居ると大ピンチですが、いないかもしれません。
いるか居ないかは、そりゃもう密室ですから解らない。
観測不能という時点で、祐麒さんはピンチともピンチで無いともいえるわけです。
この状態を、【シュレディンガーの猫】というワケです。

祐巳「へ〜」

 

 

密室の壁がどんどんと叩かれている様な音がし、

「ふはははは」

などとどっかで聞いたような男性の声と

「たすけてくれぇ!!」

という祐麒の叫び声が聞こえてくる。

 

祐巳「・・・・・・・・・・・」

可南子「コレをシュレディンガーのタヌキと言います。」

 

(みゃあ)って、モロいるじゃないですか(^^;。明らかにピンチじゃないですか!(笑)

2004.02.27

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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