シュレディンガーの姉タヌキ

 

三奈子「まず、外からは隔離された完全な密室を用意します。」

祥子「よくこんなものを用意できたわね。新聞部の部費で」

三奈子「ぐっ…(半年分がぱーなのよ) そこに祐巳さんを放り込みます。そりゃもう丁寧に♪」

クレーンで吊られた祐巳が部屋の中に放り込まれる。

祐巳「うぎゃ!!!」

祥子「ちょ、ちょっと!? これは一体どういうこと!!??

既に妹依存症&高飛車モード炸裂中。三奈子さんの首を豪快に絞めます。

 

 

三奈子「く・首が…首を絞めないでぇ。
こ、この部屋に、ドリルか背後霊が居ると祐巳さんにとっても祥子さんにとっても大ピンチですが、いないかもしれません。
いるか居ないかは、そりゃもう密室ですから解りません。
観測不能という時点で、祐巳さんはピンチともピンチで無いともいえるわけです。
この状態を、【シュレディンガーの猫】というワケです。」

祥子「う〜ん。うまく丸め込まれたような…」

 

 

と、密室の中から奇怪な音が…

「祐巳様はぁはぁ」「祐巳様に手を出さないで」

などと言い争う女性2人の声と

「お、落ち着いて、2人とも!!」

というなだめるような声が聞こえてくる。

三奈子「コレをシュレディンガーの姉タヌキと言い………」

祥子「祐巳っ!!!!」

祥子さまは、密室であるはずの部屋へ飛び込んでいった。

 

 

1人だけぽつんと残された三奈子は…

(入り口がないのに、どうやって密室に飛び込んでいったのだろう?)

密室の中からは三つ巴の争いの音が聞こえてくる。

(シュレディンガーの三大怪獣大決闘になっちゃった…)

とか考えながら、自分に飛び火しないようにこそこそと逃げ出す三奈子だった。

 

(みゃあ)これをネタの発展といいます(笑)

2004.03.01

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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