パラソルをさして |
「お姉さま……」 「あなたが好きなの」 「私も、お姉さまのこと大好きです」 ああ、もう2度と瞳子ちゃんと自分をくらべたりしない。私だけが祥子さまのただ一人の妹なんだ。
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ギョロギョロギョロ、ギュルギュルギュル…
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「………」 「…………」
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「何だか、お腹が空いてきたわ」 「じゃ、小母さまにそう言って、何か用意してもらいましょう」 「何なの?」 自然にほころんでしまう祐巳の口もとを祥子さまが見とがめた。 「いえ。何でもありません」 ホントは爆笑したかったのだが、祥子の体調を考えると、そんな事できなかった。 <よかった…> とにかく今、祐巳は幸せだった。
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(みゃあ)お姉さまに付き合って、二重唱とかどうですか?(笑) |
2004.03.02 |