つたとしろばらのあね(戦利品)

 

「二条乃梨子はまたの機会ということで、祐巳ちゃんの写真ある?」

「ええ、それはもちろん」

「じゃあさ、じゃあさ。きわどいヤツとか」

「きわどいって…」

わくわくと目を輝かせる聖さまを、蔦子はさすがにあきれたように見る。

「まあ、体操着姿くらいなら」

答えると、聖さまは爆笑した。

 

 

「それでいいから、ちょうだい」

目の端に涙をためたまま、聖さまは手を差し出した。

「ですから、祐巳さんに許可を…」

「祐巳ちゃんが私のお願い、断るはずないでしょ」

しれっと、聖さまは言った。

すごい自信だなぁと、蔦子はあきれるより感心した。

「でも、祥子さまあたりからNGが出るかもしれませんよ」

「おや。痛いトコ突くね、キミは」

 

 

「あ、そうだ。ありますよ、聖さま垂涎ものの一枚が」

「え、なになに?」

こういうのは専門外なんですが、と言いつつ、蔦子はスカートのポケットから1枚取り出した。

「なんと、オールヌード!」

「おおっ!」

「しかも撮影は屋外!」

「なんと!」

聖さまは、ひったくるように写真を奪った。

 

 

 

にゃーん♪

 

「………ゴロンタじゃない」

「ランチです」

「人間じゃないんだけど」

「ですから、『専門外』と」

沈黙。

「ぷっ…あはははっ!」

やがて二人は堰を切ったように、笑い出した。

「ありがたくもらっておくよ。考えてみりゃ、このコの写真一枚も持ってなかったわ」

写真の向こうから愛らしく首を傾げるネコに、聖さまはキスした。

 

ひでーオチ(笑)。聖さまはらしく描くのが難しい。

2004.03.04

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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