ひなまつれ |
「聖さま、一体何なんですの?」
そういいながら、祥子・瞳子・可南子の3人は薔薇の館へと連れて行かれた。 「まあまあ、みんなも絶対に喜ぶことだから♪」
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ビスケット扉をくぐった3人は…一瞬硬直した。 いつもあるテーブルは片付けられており、ひな壇の1段目だけが作られていた。 そして、そのお雛様の席には………十二単を着たタヌキ顔の少女が座っていた。 もっとも、眠っているらしくその瞳は開いてはいなかったが。
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「さて、あとは御内裏様だけなんだけど…」 そういって、意地の悪そうな顔をして連れてきた3人をみる。 次の瞬間、 『私がなりますっ!』 との声がステレオのように聞こえ…火花散る視線が交差した。 と、そこへ思いもかけない人物が…
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「おまたせしましたっ!」 入ってきたのは…お内裏様の衣装を着た、タヌキ顔の少女…間違いなく祐巳だった。 『えっ!?』 あっけにとられた3人に聖さまは、 「いやぁ、一度やってみたかったんだよね〜 祐巳ちゃんと祐麒くんの人間お雛様♪」 (ということは、今そこに座っているお雛様役は、祐麒さんですか?) 全員心の中で突っ込んだ。
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きょーうはたのしーひなまつりー(笑)。 |
2004.03.03 |