スイートスイートホワイトデー |
「あっ! 瞳子ちゃん♪」 「どうなさったのですか? 祐巳さま」 演劇部の練習へ向かう途中、祐巳さまに声をかけられた。
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「これ、一番に瞳子ちゃんに渡したかったんだ♪」 そういって私の前に差し出されたのは、カードがついた小さな白い箱だった。 「これ…は?」 「あっ! もうこんな時間。館へ行かなくちゃ。 じゃあ瞳子ちゃん。劇の練習頑張ってね♪」 ほとんど押し付けられるように小さな箱を手渡されて、祐巳さまは去って行った。祐巳さまらしいといえばらしい。
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自宅へ帰って、その包みを開けてみた。 中から出てきたのは………キャンディー。 「これって…バレンタインのお返し?」 1つ口に入れてみて、その甘さにビックリした。 でも、それが祐巳さまらしいと感じたのは…何故だろう?
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ついていたカードには、
『親愛なる瞳子ちゃんへ。 去年は「普通」から「仲良し」になれたんだから、今年は「仲良し」から前へ進みたいね♪』
………祐巳さま 口の中に広がる甘さが、とてもいとおしく感じた3月14日だった。
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(みゃあ)私が書かない分、にゃ♪さんが祐瞳分補充(笑)。 |
2004.03.14 |