ハマリ役

 

「ねえねえ、瞳子ちゃん」

「なんですか、祐巳さま」

「今度の舞台、『エースを狙え』って本当?」

「いえ、違いますが。それにしても、なぜそのように?」

「真美さんが、「今度の演劇部の舞台、瞳子ちゃんがはまり役で出演する」って言ってたから・・・」

 

 

「それは、瞳子が『お蝶婦人』役をやる、そういう風に想像したんですか?」

「うーん、言いにくいけどその通りかな・・・」

「もう皆さん、みんな同じ事を言われるのですね」

「へっ?」

「実はですね、同じようなことを由乃さまや白薔薇さまにも言われたんです」

 

 

「そ、そう・・・。気に触ったのなら謝る」

「いえ、大丈夫ですわ、祐巳さま。ここまで同じ答えが揃うと楽しいですし、みなさんをアッと言わせることが出来るので、稽古をする甲斐がありますわ」

「そう。じゃあ、あたしも今度の瞳子ちゃんの舞台、楽しみにして行くからね」

 

――――――――そして、公演当日――――――

 

 

「このあたくしが、この国の王位継承者、ダナティアだと知ってのセリフ?」

「いや、殿下。そういったことは知らずに雇われたのだろう。もちろん、ドリルが殿下の髪だとも知らずに・・・」

「いちいちうるさいわね、この鉄面皮。こういうヤツがあたくしを侮辱するのは、明らかに罪ですわ」

 

「高飛車な態度と金色のドリル・・・」

「令ちゃん・・・、原作もこんなの?」

「ダナティア?姿も性格も今の瞳子ちゃんそのまんま」

 

公演名『楽園の魔女・リリアンの金色のドリル』

 

真美「ドリルな人をドリルな人がやるのですから、当然はまり役です」

2004.03.15

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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