ひまつぶせ |
先日は、私としたことが、つい二人の安い挑発に乗ってしまった。 私もまだまだだ。大いに反省すべきだろう。 こんなことでは、お姉さまから後をお預かりした山百合会を背負って立つことなどできはしない。 ファイトよ、水野蓉子。おー!
「あー……ひま」 前回ので、すっかり味をしめたのだろう。黄薔薇さまが私のほっぺたを弄ぶ。 でも甘いわね。同じ手は二度と通用しない。
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私がしばらく無反応でいると、つまらなくなったのか、黄薔薇さまは手を離した。 ふ…勝ったわ… しゅるっ。 「…なっ!」 と、何を思ったか、黄薔薇さまが今度はタイに手をかけた。 「あ!私もやる〜」 そして、さらに何を勘違いしたのか、白薔薇さままでが私のタイに手をかけた。
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「やっ、やめなさい二人とも!」 「ちょっと動かないでよ。(←タイが気になっただけ)」 「はーい、ぬぎぬぎしましょうねぇ♪(←便乗)」 「なっ、何バカなことを…やめなさい、聖!」 「よいではないか、よいではないか。(←紅薔薇さまの反応が面白いので、当初の目的を忘れている)」 「きゃっ、ど、どこ触ってるのよ江利子!」 こうなるともう、完全に二人のペース。 タイがほどけ、片方の肩がはだけそうになるというあられもない姿に…。 ガチャ。
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「「「あ。」」」 「…………」 「さっ、祥子?!これは違うのよっ、ええとあのね…」 …バタン。 「あ……」 ………。 バサバサ。(制服を直し直し) ちょいちょい。(タイを結び結び) ……さてと。 「…紅薔薇さま?」 「やば…」 べにばらさまは、しろばらさまときばらさまに、きついおきゅうをすえました。
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紅薔薇さまが怒ると、こわいぞーきっと(^^;。 |
2004.03.19 |