ゆえに、われ |
信じてもらえないかもしれないが、私がいわゆるセクハラに及んだのは祐巳ちゃんが最初だ。 そして勿論、彼女以外にはしていない。
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信じてもらえないかもしれないが、薔薇の館で初めて彼女と二人きりになった時、ムラムラっと来たのだ。 祥子に見せつけてやろうなんてのは二義的に過ぎない。兎に角、抱いて見たかった。許されると思った。
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結果は驚くべきものだった。 確かに祥子の逆鱗には触れたが、私は驚くべき充足感を得、そして人間関係も、今度は破綻しなかった。 全てはこの福沢祐巳という不思議な魅力を持つ少女の成せる技なのだろうか(アイスドールのようだった祥子も、この娘にはぞっこんのようだし)。
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だから。 今日も今日とて、私は祐巳ちゃんを抱きしめる。 百合じゃないぞ、薔薇でもないぞ。これはスキンシップ。そう私と彼女の付き合い方なのだ。 「ふぎゃああ!白薔薇さま!!止めて、止めて下さい」 「よいではないか、よいではないか」 「みぎゃああああ!!!」
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祥子「だから大目に見ろとでもおっしゃるのですか?!」 |
2004.03.20 |