紅薔薇家伝統の儀式 一章

 

祐巳・・・。私を避けるのは・・・なぜ?私は、貴方の何なの・・・。教えて・・・。

祥子さまは自室のベットに寄りかかり、闇の迷宮にはまっていた。

部屋の電話が鳴った。

とる気にはなれなかった。今は誰とも話したい気分ではなかったのだ。

 

 

しばらくすると電話は止んだ。すると今度は扉をノックする音がきこえた。

「祥子さん。お電話ですよ。出ないの?」お母様の声だった。言い方からして、私の親しい方からの電話ではないだろうか。

・・・もしかして祐巳からかしら、そしてロザリオを返したいって電話じゃ・・・。

そんなことを思いついてしまうとなおさら電話には出たくなかった。

 

 

「ごめんなさい。お母様、いま電話に出れる気分ではないの。丁重にお断りして。」

祥子は声をふりしぼって言った。すると、

「ええ・・・先方はそのこと重々承知していてよ。それでもでてほしいって。電話はね、蓉子さんからよ・・・。」

祥子は、すぐに電話を取った。

「お姉さま。お待たせして申し訳度座いません。」

「いいのよ。それより、気持ちの整理はもうついた?」

え・・・。祥子は自分の心が、さっきまで荒波のように荒れてい心が静かになっていくのを感じた。

 

 

「祥子、貴方は令や志摩子、それに聖にやきもちを焼いてしまっただけなのよ。姉である自分より親しくしているのをみてね。」

「でも、わたし・・・祐巳に避けられている気がして、それにわたし、祐巳にきつい事いってしまって・・・」

「ふふふ。祐巳ちゃん、あれで案外突っ走るタイプだから、周りが見えていないだけよ。貴方のことを嫌いになったわけではないわ。それにね、ほしくてたまらない祥子のロザリオを突っぱねるくらいの子よ。根性あるわよ祐巳ちゃんは。大丈夫よ。自分が選んだ妹でしょ、信じなさい。」

「はい。お姉さま。」

 

「はぁ・・・」

電話をおいた祥子はため息をついた。やっぱり、お姉さまにはかなわないわ。わたしもお姉さまのようになれたらいいのにそしたら・・・こんな風に落ち込んだりしなくてすむのに。

 

(みゃあ)この頃から、すでにレイニーの前兆が(^^;。

2004.03.22

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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