ギャンブラー…?(うら) |
ドキっとして、皆いっせいに声のする方向をむくと、部屋の入り口に祥子さまと令さまが立っていた。 祥子さまはなにやらご機嫌斜めのご様子。令さまも渋いお顔をなさっている。 もしかして賭け事をしていることがばれて怒っているのではないだろうか。 皆、背中に冷たいものが流れるのを感じていた。 「えとですね。ちょっと賭け事のまねごとを・・・。」 怒られるなら、言い出した私がって思い、祐巳はぼそぼそといった。
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「そう・・・それで何を賭けているたの。」 「あの・・・わたしとの半日デート権です。」 「そ、それを早くおっしゃい。私もやるわよ!」
「え?えーーーーー。」×7
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祥子さまは、さっきまでの不機嫌がどこへやら、それどころかすこし興奮もしているご様子・・・。 「じゃ、お姉さまいきますよ。」 お姉さまと半日デートか、わざと負けたいな。でもそんなことしたら、加南子ちゃんや瞳子ちゃんに悪いし、手抜きしたのがばれたらお姉さまも怒るだろうな。 ここは真剣にやるしかないよな・・・。 意を決した祐巳は手際よくティーカップをシャッフルした。
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「お姉さま、どうぞ」 「じゃこれ」祥子さま、左端を選んだ。 祐巳は左端をあけ、「変えますか?」 「じゃ、今度はこっち」と迷うことなく祥子さまは真ん中を指した。 祥子さまがさした真ん中のカップの中から小さなビー玉が転がり出た。 「あたりですお姉さま。すごい!」 「ふふふ。祐巳と半日デート。楽しみね」 「はい。お姉さま」
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(みゃあ)あの…背後でメラメラ嫉妬の炎燃やしてるのが約2名(^^;。 |
2004.03.22 |