これは六角さんの挿絵企画参加作品です。
学園祭準備・参 |
「今年の学園祭では『日本の文化』を元に、『竹取物語』をしようかと考えていたの」 紅薔薇さまのことばに、蕾たちがざわめく。先日その事を図書室で話したばかりだからだ。 「そこで…それぞれが思っている衣装を持ってきて頂戴。 明日実際に着てみて、そこから台本のあらすじを決めるから」
|
志摩子の場合: 「いつも和服で暮らしているから…いまさら言われても難しいですね」 自分の持っている衣装を並べて、悩みこんでいる志摩子だった。 と、そこへ、 「何を悩んでいるんじゃ?」 「お父様………実は、かくかく・しかしか・というわけで…」 「なるほどのう。ではこれを持ってゆきなさい」 そう言うと志摩子の父である住職は、ある衣装を差し出す。 「これでばっちりじゃて」 「ありがとうございます。お父様」
|
全員が目を点にしていた。 「………去年ならすごく似合っただろうね」 「志摩子さん。何故ドレス?」 「え? お父様が『日本の文化にも、欧米の文化を混ぜた方が味わいがある』って言ってましたから」 『………………』 全員の声が無い。 「あら? えーっと………似合ってないかしら? 乃梨子」 「に、似合ってます。これ以上ないくらい似合ってますとも」 「うれしいわ。ありがとう、乃梨子♪」
(どうも今年の2年生はどこか1本ずれているらしい。 今年の学園祭………失敗確定かも) そう思う薔薇の館の1年生と3年生だった。
|
(みゃあ)随分と開明的な考え方の持ち主ですね、住職(^^;。 |
2004.03.27 |