レイニーブルー祥子編(煮) |
「お姉さま。まだ、話が途中です」 「祐巳…。今は予定がたたないから、あなたと約束することはできないの」 「じゃあ、いつだったら」 「それはわからないわ」 「お姉さま」 「聞き分けてちょうだい」
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「行かないで、お姉さま」 「紅薔薇さまー」 階下から、瞳子ちゃんの呼ぶ声がする。 祥子は、ドアノブに手をかけた。 「私より瞳子ちゃんの方を選ぶんですね!」 「……怒るわよ」 キッ…と視線を送ってから、祥子は部屋を出た。
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…ずるっ、ズダダダダダダダッ
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「さっ、祥子お姉さまっ?!だ、大丈夫ですか!」
(いい、祥子。ぎくしゃくしてる時こそ、時には厳しく接することも大切よ)
「うっ、うっ…令のうそつき…ああ、祐巳…祐巳ぃ…」 階段をダイナミックに転がり落ちた祥子さまは、一階の床に涙の水たまりを作っていた。
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これには瞳子ちゃんもビックリだ(^^;;;。 |
2004.03.29 |