不思議な人だよ江利子さま |
放課後になり、紅薔薇のつぼみの妹である福沢祐巳は偶然一緒になった、お姉さまである紅薔薇のつぼみ──小笠原 祥子さまと、白薔薇さま──佐藤 聖さまの3人で薔薇の館に向かって歩んでいた。 するとそこにカメラちゃんこと武嶋蔦子さんが尋ねてきたのでした。 「実は、少々気になることがありまして・・・」 そうして、蔦子さんが取り出したのは数枚の写真であった。
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その写真には、黄薔薇さま──鳥居 江利子さまの姿が写っていた。 「これは黄薔薇さまの写真なのですが、いつも逆光なんです。私は太陽の位置を気にしてちゃんと撮ったと自信があるのですが・・・」 確かに、その写真の全部がまるで太陽の光が写りこんだ様に、江利子さまのお顔が少しぼやけていた。 「なぜか、黄薔薇さまの写っている写真だけ逆光なのです」 すると、祥子さまと聖さまが声をあげて笑いはじめた。 聖さまは近くにあった銀杏の木をバシバシ叩きながら涙目、大声で笑いはじめた。げらげら。 祥子さまも笑いをこらえきれず声を出して笑っている。くすくす。 聖さまはともかく、祥子さまが声を出して笑うのだから余程のことなのだろう。 祐巳はというと、頭にクエッションマークを3つほど乗せて百面相を繰り広げていた。
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「ひぃ〜っ・・・・・・笑った、笑った♪・・・ん?祐巳ちゃんは分からないみたいね。んじゃ、ヒントを教えてあげようか?」 勿体つけるように少しためてから、聖さまは言葉を解き放った。
「でこちん」
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その日、天高く乙女の笑い声が木霊しましたとさ。
「えっ、えっ?どういうことなんですか?」
どうやら祐巳ちゃんは分からないようで。 祐巳ちゃんと同じく分からなかった方は、もう一度読み直して推理し直してみてはいかがでしょうか? それでは、ごきげんよう。
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(みゃあ)聖さまの背後に、怒りのオーラをまとった江利子さまの姿が見える(^^;。 |
2004.03.30 |