たんじょうび |
「なあ、祐麒」 「んー?」 花寺学院生徒会室。 室内には相変わらず、何でこんな物が…というガラクタがあふれかえっている。 書類と格闘している生徒会長の福沢祐麒に、書記兼黒幕兼悪友である小林が話しかけた。 「お前って、誕生日いつだっけ」
|
なんで、そんなこと聞くんだよ…という表情で、祐麒は書類から顔を上げた。 「今日だよ」 「…ふーん」 「そうなんだ」 「ほー」 アリスと高田が、気のない相づちをうった。
|
翌日。
またしても大量の書類と格闘している祐麒に、小林は聞いた。 「なあ、祐麒」 「んー?」 「お前って、誕生日いつだっけ」 「………」
|
「…だから、昨日言っただろ!4月1日、つまり昨日だよ」 え? と、小林は驚いた顔をして、隣の高田とアリスと顔を見合わせた。 「「「あれ、うそだと思ってた」」」 「なんでだよ!」
|
祐麒「だから4月1日生まれってやつは…!」 |
2004.04.02 |