ちんにゅうしゃ

 

「おお、ロミオ。 ロミオ…」

 

ジュリエットは独白を続けた。

「どうしてあなたはロミオなの?
 私を想うなら、貴方のお父様を拒絶なさって。
 貴方のお名前を否定なさって。
 そうすれば私も、キャピュレットという名を
 捨てることができましょう」

 

 

「ジュリエット…!」

「ロミオ!どうやってこの場所に入ってきたのですか」

「恋の翼を軽く広げ、こんな塀など飛び越えました。
 荒くれ男の剣などよりも、貴女の眼のほうがよほど怖い。
 優しき貴女の眼差しさえあれば、僕は不死身にもなれる」

「ああ、ロミオ…」

感極まったジュリエットは、両手を大きく広げて一歩、身を乗り出し…

 

 

 

「あっ、瞳子ちゃんだ!」

どんがらがしゃーんっ!

 

 

 

「あ……あ……」

ステージの床に、顔面から着地してしまったジュリエット…もとい瞳子は、なんとか立て直そうともがく。

「すごいなぁ、主役やってるんだ」

「祐巳さん…もしかして私たち、お稽古の邪魔になっているのではないかしら」

「えっ、あ…いっけない」

 

いっけない、じゃありませんわよ…。

ぴくぴく痙攣しながら、瞳子は心中で呟いた。

 

瞳子ちゃん、こけ方がコント顔負けです(笑)。

2004.04.04

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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