通学電車に物思う |
秋――――。
体育祭に修学旅行、そして学園祭の季節。 そう、一年前のあの頃は良かった。 祐巳さん。 私の隣には、あなたがいて…。 ごく平凡でも、祐巳さんがいたから、出番があった。
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春――――。
それは別れの季節。 祐巳さんと私は、クラスが変わり、離ればなれになった。 彼女は松組、私は藤組へと…。
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でも、私には希望があった。 志摩子さんだ。 1年桃組から一緒だった彼女。 今や、押しも押されぬ白薔薇さま。 彼女と一緒のクラスなら…! しかし、その期待は見事に裏切られた。 2年生になって、私の存在はすっかり忘れられてしまったようだ。
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ふう…。 車窓から流れる景色を見て、私はため息をついた。 ………。 ………あれ? も、もしかして、今、私って主役?! うそっ!えとえと、あう…ど、ど、どうしたらいいの?! ええと、まずは自己紹介しなきゃ。 私の名前は…って、もうコマがないのーっ?!
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彼女の名は桂。最近、出番のない少女(哀)。 |
2004.04.11 |