ローマ饅頭かフィレンツェ煎餅をお土産に、と言われた祐巳は苦笑いをするしかなかった。

祥子「楽しんでらっしゃい」

そういって祐巳のタイを直してくれた後、ふと思いついたように祥子様は言った。

祥子「そうだ、それとついでに……」

　

　

「ローマの休日」をテーマに進む松組一行はスペイン広場からトレヴィの泉へと来た。

祐巳「コレがトレヴィの泉かぁ」

名物のコイン投げを蔦子さん以外がやっていた。

　

　

祐巳の番も終わり、キョロキョロと泉の中を見回した。

蔦子「祐巳さん、何やってるの？」

祐巳はあるものを見つけてまさに手を伸ばさんとしていた

蔦子「祐巳さん、ダメッ！！」

　

　

そのころ、薔薇の館では……

祥子「まさか、『トレヴィの泉のコイン』なんてお土産にできるはず無いし……。すぐに冗談だってわかるでしょう（クスッ」

ばっちり、引っかかる祐巳だった………