白と黒の旋風

 

  「何でこんな所にいるんだろう……」

  でっかいスーツケースをお供に
  呆然と呟いたのは花寺の元生徒会長。
  立っている場所はイッターリァの空港。

  「さっちゃんも酷いよな、突然電話してきて
   イタリアに行ってくれだなんて」

  断ったら殺されそうな雰囲気がビシビシと
  伝わってきたので承諾してしまった。

  「おまけにこんな物まで……」

  スーツケースの上に乗っかった
  パンダの着ぐるみの頭部が虚しい。

 

 

  「とりあえず祐巳ちゃんを探すか」

  空港を出て、どこか適当な場所を
  探して、いざ変身。

  「愛しいユキチの姉を探すため、
   パンダマン柏木ただいま参上!……はぁ」

  余計虚しかった。

  「……観光名所とかリリアンの生徒が
   回りそうな場所を当たってみよう」

  スーツケースを引きずりながら、
  パンダ柏木任務開始。

 

 

  着ぐるみのせいで周りが良く見えないが、
  何となく指をさされている気がする。

  「ママー、あれなにー?」
  「しっ、指さしちゃいけません!」

  英語はともかくイタリア語は熟知していない。
  それでも何となくわかってしまう、悲しい。

  「ああ、どうせならユキチと来たかった」

  天を仰ぎ、ため息を漏らすパンダ柏木。

 

 

  『あははは、ほーらユキチ』
  『待ってくださいよ柏木せんぱーい』
  『ピサの斜塔の上まで競争だ』
  『負けませんよー』

  「ふふ、ふふふふふ……」

  「あー、本部ですかどうぞー。
   住民から通報のありました怪しい
   パンダを発見、指示をお願いします」
  『捕獲しろ』
  「えー、出来れば本官もあまり
   近寄りたくないのですがー」

 

(みゃあ)柏木かいっ(笑)。しかもパンダマン(^^;。

2004.04.08

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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