聖さま・景さま、イタリア漫遊記・その2

 

イタリア到着から2日目。
私たちはスペイン広場にいた。
「ねーねー、ジェラート食べようよ」
と、佐藤さんが誘うので、私もついつい
「わー、“ローマの休日”みたいねぇ」
と、応じてしまった。
ところが、である。
石段に座ってペロペロやっていると、彼女が突然私の手を引っ張って、
「逃げるわよ」と言った。

 

 

見ると警官が2人、人込みを掻き分けてやってくる。
「え、何?」
「あたしたちを捕まえようとしてんのよ」
「え、ええ?」
兎に角走った。一目散に。
裏道に逃げ込んで、ようやく追跡をまいた。
「何なのよ」
「へっへー」

 

 

後で知ったのだが、スペイン広場での飲食は数年前から禁止されていたのだそうだ。
2年前に修学旅行をした彼女が知らない筈が無い私はまた生贄にされたのだ(クソッ)。
「ところで、ここ、どこ」
「んーー、ピンチャーナの丘かな。もう城壁の近くよ。ああ、あそこの小道から外に出られるから」

 

 

彼女の言った通り、城門をくぐるとボルゲーゼ公園の馬場の前に出た。
「ね、公園突っ切っていこうよ、近道だから」
ボルゲーゼ公園っていうのは、東京で言えば上野公園のようなもので、美術館や動物園を内包していて、もの凄くだだっ広い。
私たちの宿は城外のノメンターナ街道沿いにあり、確かに突っ切っていった方が近道だ。
空はまだ明るい。なんか損をしたような気分で私は彼女に従った。

 

(みゃあ)加東さん、振り回されっぱなし(笑)。

2004.04.12

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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