イメージ効果(相乗)

 

とある休み時間。

「見て、薔薇さまよ」

「まあ、本当…!」

「しかも、紅薔薇と黄薔薇の三年生のツーショット!」

目ざとい生徒が窓ごしに見つけた二人の姿に、一年生の教室が並ぶ廊下で、きゃーっと黄色い声が一斉に上がった。

 

 

「素敵ねぇ…」

「なんてお美しいのかしら…」

制服を着ていても、まるで美男美女のカップルのように見える二人は、優雅に言葉を交わしながら、中庭を歩いてくる。

「一体、どんなお話をされているのかしら」

夢見がちな表情で、生徒の一人が呟いた。



 

 

「…で、由乃がさぁ」

「ふぅ…。令、さっきから由乃ちゃんの話しか聞いていないわよ」

「なに、いけない?」

「いけなくはないけれど…もう少し、姉としての節度を考えた方がいいのではなくて?」

「…あのね。祥子にそんなこと言われたくないなぁ。口を開けば、祐巳が、祐巳がって、そればっかりじゃない」

「失礼ね。…10回に1回くらいは祐巳以外のことも口にしています」

「それって、大差ないんじゃない?」

 

 

「黄薔薇さまっ、紅薔薇さまっ、ごきげんよう!」

くるっ。

「「ごきげんよう」」(きらきらきら…☆)

きゃーっ!!

 

…このように、彼女らの実体は意外と知られていない。

 

前年度をさらに上回るビジュアルですから。

2004.04.13

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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