革命の悪夢、再び…

 

「ごめんね、令ちゃん。もう革命するしかないの・・・」

ここは黄薔薇さま──支倉 令さまの部屋。

由乃と令は沈痛な面持ちで、お互い向かい合って座っていた。

部屋は二人だけしか存在していなく、静まり返っていた。

そう、まるで二人だけの神聖な場所であるかのように。

 

 

「由乃・・・。」

そして、何かを決意するように渋い顔に切り替える。

「そう・・・。由乃そんなことするんだ・・・。それだったら、私だって考えがある・・・」

すると、令の腕がゆっくり…ゆっくりと上がっていき、そして一番高い位置で止まる。

そして、令の手が風を切り裂きながら由乃の方向へと振り下ろされる。

 パシッ!

乾いた音が部屋に響きわたった。

 

 

しかし、それは決して由乃を殴った音ではない。

「秘儀!革命返し!!!」

勢い良くトランプを床に叩きつけた音でして。

「うわ~!また負けたっ!悔しいぃぃぃ~~~っ!!!」

これで由乃の連敗記録が順調に更新された。

 

 

「ねぇ、由乃ぉ・・・。二人で大貧民するのやめない・・・?やってて寂しいよ・・・」

「令ちゃんに勝つまでやめないもん!でも、手加減したらだめだからね!絶対、私が実力で勝つんだから!!!」

こうして、黄薔薇姉妹の“いちゃいちゃ”の夜が過ぎていったのでした。

ご馳走様です♪

 

(みゃあ)革命は諸刃の剣ですからね(笑)。

2004.04.13

 

爆笑! くすりっ もえ~ じんわり つまんない

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