続・彼女がドリルをほどいたら |
「だから、謝ってるじゃない」 「…まるで、自分の存在を否定されたようでしたわ」 「瞳子が髪下ろしてるところなんて、見たことないんだから仕方ないでしょ」 「それにしたって、声や顔で分かりそうなものですのに…」 「ごめん。全然分からなかった」 「そんなはっきり…」
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「それにしても、なんで急に?今まで下ろしてきたことなんて、一度もなかったのに」 「それは…いわゆる気分転換というやつですわ。イメージチェンジと言っても構いませんけれど」 「…珍しく寝坊したな?」 「ぎくっ」 「時間かかりそうだもんねぇ、あんたの髪型」 「そっそんなことより、いま私が問題にしているのは、二人の友情のことで…!」
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「だから、不可抗力だって…あ」 その時、教室の後ろのドアから、長身黒髪の少女が入ってきた。 瞳子は、表情を硬くして身構えた。 乃梨子さんが、ひらひらと手を振る。 「ごきげんよう、可南子さん」 「ごきげんよう」 ここで、目を逸らし合うのが、瞳子と可南子の暗黙のルールである。
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「ごきげんよう」 「………!!」 あの細川可南子にフレンドリーにあいさつされたっ?! もの凄い違和感がっ!! 「ほら、可南子さんですら気付かないじゃない」 瞳子は縦ロールだけで識別されているんですのっ?!
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99.9%は(笑)。 |
2004.04.19 |