彼女がドリルをほどいたら・完結編

 

黄薔薇姉妹―――。

 

「あら?初めて見る顔ね…1年生だよね?」

「…あなた、お姉さまはいる?(真剣)」

あの…。

 

 

新聞部姉妹―――。

「そんなっ!この私の知らない生徒がリリアンにいるなんて!」

「お姉さま、落ち着いてください!…しかし、不覚」

ですから…っ。

 

「えっ…瞳子ちゃんなの? ごめんなさいね、気付かなかったわ

さ…祥子お姉さままで…。(がくり…)

 

 

瞳子は、深刻なアイデンティティの危機に直面していた。

まさか、本当に自分の存在意義は縦ロールだけなのか?

「あれ、瞳子ちゃん?」

そんな、そんなはずはありませんわ!

「瞳子ちゃん」

この松平瞳子!女優・松平瞳子が…!縦ロールをほどいた程度で、誰だかわからなくなるなんて…っ!!

「瞳子ちゃんてば」

「なんですかっ!」

人が深刻に悩んでいますのに! って……え?

 

 

「祐巳さま…」

「薔薇の館に行くんでしょ。一緒に行きましょう」

「………」

「?どうしたの」

「…なんでもありません」

「ふーん。
 ところでさ、どうして今日はいつもの縦ロールじゃないの? …あ、もしかして、前に私がほどいたところを見たいっていうお願い聞いてくれたとか♪」

「違いますっ」

「あっ、どうして早足になるの、瞳子ちゃん」

「知りません!」

「その髪型、可愛いね」

「〜〜〜〜っっ!!」

 

瞳子(私を…見つけてくださいましたの?祐巳さま…)

2004.04.20

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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