レイニー〜パラソル間 |
私、鵜沢美冬は三年生になった。 ようやく、首の後ろが寂しいと思うこともなくなり、クラスメイトからも雰囲気が変わったとよく言われる。 祥子さんとも、普通に会話を交わせるようになった。 そう。壁を作っていたのは、私自身だった。
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梅雨の晴れ間のある日。 私は、廊下の向こうから歩いてくる人物に気が付いた。 つややかな黒髪。まっすぐのタイ。 間違えようはずもない。 私は胸を張って、自然な笑顔で呼びかけた。 「ごきげんよう、祥子さ…」
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どよ〜〜〜〜ん…(欝)。
びくうっ!
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一体どうしたことだろう。 これが、あの小笠原祥子さんだろうか。 …っていうか、別人? 思わずそう考えてしまうほど、目の前の彼女には、普段の凛とした覇気が、オーラがない。 青白い顔をした彼女は、以前とは別の意味で、私など眼中にないようだった。 私にはただ、ふらふらと歩み去る後ろ姿を見送ることしかできなかった。 「あ…転んだ」 その姿がちょっと可愛いと思ってしまう自分は、やはり変わったのだろうか。
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美冬さん、初書き。…がこれか(^^;。 |
2004.04.29 |