つたと紅薔薇

 

ローマからフィレンツェに向かうユーロスターの中で祐巳は蔦子と同席になった。

蔦子は初めの内こそカメラを捏ね繰り回していたが、やがて辞めてしまった。

 

 

初めの内こそ、<紅薔薇の蕾>を接写する大チャンスと意気込んでいたのだが、やがて眠りに落ちた祐巳がもたれかかってくると、すっかり戦意を削がれてしまったのだ。

 

 

あどけない、本当に人を疑うことを知らない寝顔を見ていると「あー、シャッターチャンスなんだけどな」と思えるのだけど、他人に頼んでまで撮ろうとも思えない。

だから「心のアルバム」に納める事にした。

 

 

「ふぁ…」

何だか蔦子まで眠くなってきた。

数刻のち、そこには子猫のように、折り重なって眠る、2人の少女の姿があった。

 

ほのぼの〜。…ところで由乃さんは?(笑)。

2004.04.29

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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