一番奥で〜弟は○○○〜 |
ここはリリアン女学園。のトイレ。 いくらお嬢様といえど、トイレには行く。 だからトイレはある。 お嬢様の中のお嬢様、祥子はトイレの1番奥で必死に涙を拭いた。もう、ハンカチは絞れるほどにビチョビチョだ。
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「うぅぅ・・・祐巳、なぜ行ってしまったの? 妹とユタちゃんと一緒に・・・。あぁぁ〜〜〜。そ、それにあの2人な んて仲良しそうにぃぃぃ」 また、とめどなく涙が流れる。 もう、目も鼻も顔も真っ赤だ。
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祥子は先程、祐巳&ユタに出会った。 かわいかった。連れて帰りたいほどに。 それに、2人(1人と1匹)はとても親密で、悔しかった。 祐巳は自分だけあんなに仲がいいと思っていたのに。 ポッとでの妹にとられるなんて。
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「あんなにかわいいんですもの。きっと祐巳は夢中になってしまう。でも、祐巳は私が大好きなんですもの。 けれどあんなにかわいかったら、私・・・!!」 祥子はうずくまって嗚咽をこらえた。 スカートが汚れるのもかまわず必死に涙をこらえた。 しかし、涙はとめどなくあふれてくる。
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祥子さま、お気持ちは分かりますがたぬきに本気で嫉妬しないように(^^;。…でも、たぬきは結婚まで考えてるしなぁ(笑)。 |
2004.04.30 |