通過列車 |
まもなく、2番線に通過列車がまいります―――
当駅には停車いたしませんので、黄色い線の内側まで下がってお待ち下さい
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プアァァァン―――
ゴォッ…ガタタンガタタンガタタン…
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びよよん、びよよん、びよよーん。
「ぅぷっ…!」 乃梨子は、目の前の物体から慌てて目をそらした! すんでのところで口を押さえ、笑いを爆発させるのをこらえる。
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「…?どうかなさいまして、乃梨子さん?」 思わず振り向いた先に…。 びよん、よんよんよん…。 「ぶふっ…!!」 ツボに入ったのか、笑いの波動が収まらない。 乃梨子は、とっさに体を二つに折って耐えた! 「の、乃梨子さん?」 おねがいっ、今は、今だけは話しかけないで瞳子っ!
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スプリングスプリング、やほーやほー(乃梨子の頭の中にこだましたフレーズ) |
2004.05.03 |