天使たちの休息1 |
「ごきげんよう、祥子お姉さまと祐巳様は居ますか?」 夏休みの避暑での昼下がり。瞳子は小笠原家の別荘に遊びに来ていた。 結局、西園寺家などのお嬢様方に割り込まれて、この二人と一緒という機会が無かったのだ。 最後の日ぐらい、祐巳様には悪いけど入れてもらおうと思ったのだ。
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「あぁ、松平のお嬢様。お嬢様方はいまテラスのほうでくつろいでいられますが」 「テラスで?」 「えぇ。ただ、起きていられるといいのですが…」
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テラスに案内されるとソコには二人がラフな格好でシートの上に横になっていた。 「…祥子お姉さま…?」 「………すぅ…………」 「…祐巳様…?」 「…………むにゃ……あぅ…」 二人とも天使、もしくはマリア様の寝顔と思えるような表情で寝ていた。
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二人の寝顔を見ているとこちらまで眠くなってきてしまった。 「…………あふぅ……」 欠伸をかみ殺しながらよく見ると 祐巳様と祥子お姉さまの間には一人分のスペースがあった (ゲッツ!!) 数分後ソコには三人の寝顔がそろっていた…
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(みゃあ)ゲッツて…(笑)。 |
2004.05.04 |