天使たちの休息4 |
そろそろ、三時のお茶の時間と思いキヨはお茶の支度を始めた。 今日はシフォンケーキとアールグレイ。 少し癖のある紅茶と、控えめな味のケーキならば組み合わせとしては悪く無いと思う。
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今日は松平のお嬢様も来ていることだから3人分。 祥子お嬢様は味にもうるさい方だから紅茶にはゴールデンルールも完璧にこなさないといけない。 新鮮な茶葉、暖めたポット、分量、そしていま沸かしている沸騰したての湯。手元には蒸らすときの時間を計るタイマーがあった。
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「キヨ、キヨ。ちょっと来てみんか」 源助さんが台所に顔をのぞかせ小声で呼んできた。 どうしたのだろうと思い、ついていくとテラスまでつれてこられた。
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ソコには三人のお嬢様方が安らかな寝顔をしていた。 「絵になるでしょう」 源助さんはそう言ってカメラマンのように手で四角を作りソコを覗き込むしぐさをした。 避暑地の三人の天使たちは優雅な休息を満喫いるようだった
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(みゃあ)めでたしめでたし。 |
2004.05.04 |