キバヤシ

 

  マリア様が暖かく見守って下さる中、
  今日も平和で静かな一日が

  「あああぁあぁああーーー!!」
  「な、何ですかお姉様」

  新聞部の部室。突然思い出したように
  叫んだのは三奈子さま。
  真美さん待ってください、ホスピタルに
  電話するのはちょっと待ってください。

  「わ、私とした事が……」

 

 

  「何かあったんですか?」
  「ああもうバカバカ私のバカっ」

  おや、何かを大変悔やんでいる様子。

  「完成した記事のファイルを間違って
   削除してしまった」
  「違う」
  「取材したメモを無くした」
  「違う」

  真美が首を傾げていると三奈子が
  右手の人差し指をピッと立てた。

 

 

  「はい真美!先代黄薔薇さまの
   名前は何?!」
  「と、鳥居江利子さま」
  「それじゃ彼女のイニシャルは?!」

  鳥居江利子、とりいえりこ、苗字と名前を
  逆にして、えーと……

  「あ!E・Tですね!」
  「でしょう?!」
  「……で、何がそんなに悔しいんですか?」

 

 

  「これで記事が書けるじゃないの!
   ああぁ……あの方が卒業する前に
   気付けば良かった……」
  「……どんな記事を書くつもりですか」
  「実は江利子さまは宇宙人だったという
   衝撃の記事『ズバン』痛い真美、
   ハリセンはやめて」

  新聞部員山口真美、姉がアナグラムとかに
  興味を持たないよう願うばかりです。

 

(みゃあ)な、なんだってー!(笑)。

2004.05.10

 

爆笑! くすりっ もえ〜 じんわり つまんない

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