これにて完結。〜弟は○○○〜 |
ぼくがぱちっと目を開けると目の前にミルクが置かれていた。 ぺろぺろ・・・ぷちゃぴちゃ。 ここは・・・そうだ男の人の家だ!? 男の人は・・・いないみたい。 それに窓が開いてる。 しめしめ、でちゃお。 ここにはゆみちゃんがいないもん。 ミルクありがとう。バイバイ!
|
『ととととと・・・はぁはぁ』 あれっ、ゆみちゃんどこ?こんなに探してるのに・・・。 いないなら、帰るしかない。そう思った。でもたぬき&恋の神さまはぼくを見捨てはしなかった。 「!!?ユタ?ユタ!ユタァ〜〜!!」 向こうから、ゆみちゃんが・・・。また、会えたね。
|
「急にいなくなっちゃうから、し、心配したんだよぉ・・」 ゆみちゃんが、泣いている。ぼくは泣かない、絶対。 「・・・ユタ、また行っちゃうんでしょ?でもね、こうやって会いに来てくれただけで嬉しいよ。ありがとう」 ゆみちゃんは涙声でそういうとぎゅーッと抱きしめてくれた。 だから、ぼくも涙をなめる。 「バイバイ、ユタ。また会えたらいいね」 そっと手をはなしたゆみちゃんは笑顔だった。
|
バイバイ、ゆみちゃん。もう会わないけど忘れないからね。 ほんの一時しかいっしょにいられなかったけど幸せだよ。 さようなら、ゆみちゃん。 ぼくは涙を必死にこらえて走り出した。 大好きだよ。
|
(みゃあ)そして、タヌキは帰っていった…。 |
2004.05.11 |